KANAYOのブログ

旅行のこと

2018.12.09 アヴィニョン

今日は公園も美術館も無事空いてて昨日やり残したことができた!美術館が開く前にロシェ・デ・ドム公園に行って朝ごはん食べながらローヌ川とサン・ベネゼ橋を眺めた。「アヴィニョンの橋の上で」っていう歌で有名な橋。
f:id:pandakopanda728:20181209204235j:image親子が仲良くお散歩してたりして和んだ。平和な日曜日の朝だ。
f:id:pandakopanda728:20181209204310j:image昨日特別に公園や美術館が閉まっていたのは、やはり “Gilets Jaunes”、黄色いベスト運動に備えてのことだったよう。フランス全土で12月8日にmanifestation(今回はじめて知った単語。表明・政策表明・示威運動)を起こそうと以前からSNSを通じて呼びかけられていたらしい。そういえば先週のパリでのmanifestationは12月1日だったので、毎週土曜にそれは起こされていて、昨日は南仏の各都市でも小規模ではあるが市民が決起した。このことについて分かりやすく書かれている記事を読んで、遅ればせながら状況を理解した(ちなみにその記事→http://kojirouysd.blog.fc2.com/blog-entry-164.html)。物価が高い分国民の賃金も高いのかと勝手に思っていたが、14%もの人々が月1015€(約13万円)以下で生活しているとは驚きだ。ほとんどの日本人はフランスといえばパリで、その中でも特にパリの独特な高貴なムードをイメージするだろうから、この運動が起きるまでこの内情など想像できなかったに違いない。わたしは今回の旅行ではじめてパリ周辺以外の地域に行って、人々は特に洗練されておらず、ファストファッションに身を包む人が多いことは実感していたため、フランスに対する過度な煌びやかなイメージは無くなっていた。人々は庶民的で優しい。たまたまではあるが、この“Gilets Jaunes”の時期に重なって根底の社会問題も少し知ることができ、憧れやイメージ上だけではないフランスを知った上で、やはりわたしはフランスがとてもとても好きだ。パリのあの独特なムードも、南仏の着飾らない空気も。この興味深い国に必ずまた来よう。

話を戻して、公園のあとは公園のすぐ横のプチパレ美術館へ行った。ここはルネサンス期の宗教画ばかりで、わたしの好みではなかったので、30分ほどで退散。この時期の絵は動物がまったく写実的でなかったり、重要でない人物が小さく描かれていたり、子供がおじさんみたいな顔をしていたりする。f:id:pandakopanda728:20181209211309j:imageこれをライオンとは言わせないよ?
f:id:pandakopanda728:20181209211317j:imageいやらしい顔で乳を掴む赤児。
f:id:pandakopanda728:20181209211304j:imageいちばんいいなと思った絵。もっとこの時期の絵にも興味を持てればルーブルとかももっと楽しめるだろうけど。やっぱり18世紀以降からくらいの絵が好きです。お次はカルヴェ美術館。こちらも入場無料。f:id:pandakopanda728:20181209211606j:imageここには印象派の画家の絵もあってf:id:pandakopanda728:20181209211610j:imageこれとか好きだった。f:id:pandakopanda728:20181209211651j:imageでもいちばんいいなと思ったのはこれ。f:id:pandakopanda728:20181209211726j:image全然知らない画家なんだけど惹きつけられるものがあった。f:id:pandakopanda728:20181209211746j:imageやっぱ美術館行くの本当に好き。スペインではダリ美術館とピカソ美術館に行くよ。そのあとクリスマスプレゼントと題して自分に。ZOZOTOWNで調べた価格より8000円安い。フランス来たらフランスのブランド買わないとね。f:id:pandakopanda728:20181210021725j:imageそれから教会でノエルコンサート。f:id:pandakopanda728:20181210021849j:image地元の人たちと一緒にオペラ調の聖歌を聴いた。そんな感じでアヴィニョンも終わり。ゆっくり過ごしたなあ。南仏では暮らすように旅行する、それがわりとできたんじゃないかな、満足満足。明日はバルセロナへ移動です!