2018.10.24〜27 キリマンジャロ

結論から言うと、KIBO HUTまでしか行けなかった。

チップとか含めて結局合計1700ドルくらいになった。疲れていて、言われるがままの額を支払った。脳内の整理ができなくて気持ちをうまく言葉にできない。

ガイドですら困惑する量の雨と風の中、景色を楽しむどころか、中の服ができるだけ濡れないように視界を狭めながら歩くのは本当に辛かった。2日目のマンダラからホロンボ、3日目のホロンボからキボ、歩いている時間に雨が止んでいることはほぼ無かった。2日目は特に、レインジャケットを着ていてももはや関係なく、中の服すべてがビショビショになった。靴が濡れていると登頂するのは絶望的だと言われているのに、それでもビショビショの靴で上へ上へと足取りを進めるほかないのは本当にやるせなかった。登頂アタックの前日に、天候不良で3人が死亡、1人が失明し、その日はマチャメルートの登山者全員が登頂を諦めたと聞き、自分をどう鼓舞すればいいかわからなかった。

そんな中登頂アタックの時間を迎え、1時間半歩いたが、心拍数の増加が著しく、早々に諦めた。自分が無事にサミットまで辿り着き、健康に下山するイメージを抱くことがまったくできなかった。何よりも、死にたくないという気持ちが強く、「とにかく登頂するんだ！never give up！登頂後のことは考えない！」というような気持ちには到底なれなかった。アタックの時までに体験し、聞いた出来事の積み重ねによるものが大きいと思う。

この経験をどう振り返り自分の人生にどう位置付ければいいのかまだ全然整理できない。とにかく気持ちが暗い。