2018.11.30 エッサウィラ

だんだんモロッコ人ぽくなってきたのか、今日はわたしも8時15分くらいに起きて（旅始まって以来いちばんの遅起き）宿でぼーっとしてたら、宿のオーナーのおじさんがコーヒーと紅茶とチョコデニッシュくれた。本来は朝ごはん付きじゃないのに良い宿！オーナーはマルセイユ生まれのフランス人で、明日にはわたしもマルセイユにいるから、モロッコとスペイン・フランスは本当に近いんだなあと改めて思った。モロッコではフランス語が共通語のようなもんだったから、次にマルセイユに行くのはなんだかとても自然な流れのように思えてくる。マルセイユに4泊・アヴィニョンに5泊と、今回の旅初の1都市滞在型。連泊は荷物とチェックアウトの心配をしなくて良いからとても楽だ。もう気持ちがそっちに行ってしまってるけど（笑）今日のエッサウィラもとてもとても良かった！10時半くらいに宿を出て、まずしたのはサイバーカフェで搭乗券の印刷。ライナーエアーという一部では既に有名な、ヨーロッパの格安LCCのおかげでマルセイユまで7500円（10キロのcheck-in荷物がなければ5000円）で行けるのだが、このLCCは安いだけに色々と追加で小銭を稼ごうとしてくる。座席指定（もちろん有料）をしない場合は、2日前からしかオンラインcheck-inできなくて、それをしないと追徴、そしてそれをしたあとに搭乗券をダウンロードし、それを印刷して持っていないと追徴といった具合に。お金余ってるので、プリント代高くてもまあ良いやと思ってたけど、5DHだった。余ってても使い道がないぜ・・・

それから昼間の海を見に行った！相変わらずもやもやきらきらしてる。ビーチや遠くの山はもやもやして見えて、太陽の真下の海はとても眩しく美しい。ジュードロウが出てた「太陽がいっぱい」っていう映画を連想させる。あれはニースが舞台だったかな。ここエッサウィラも負けず劣らずだ。写真でもなんとなくその感じ伝わるんじゃないかな？


そのあとお散歩して、今日のお昼ごはんは港の近くの屋台で魚三昧！サラダ・ウニ・イワシ・本日の焼き魚・イカ・ムール貝・エビがついてパンも食べ放題でたったの50DH！塩加減も良かったあ。

市場直送の新鮮お魚定食600円です！やっぱり住むなら港町だ。わたしは魚屋の孫なので、港の魚市場のにおいを嗅ぐととてもノスタルジーな気持ちになる。名字が違う方のおじいちゃんが魚屋さんなんだけど、孫のわたしは両方のおうちの血を半分ずつ引いてるってよく思う。だからどっちのおうちも大事。

そのあと余るお金の使い道を考えながらベルベル人の小さいカーペットとか見てたんだけど、やっぱ運ぶのに困るし民族的なやつならペルーでも買えるしと思って買えなかった。もう途中からお店の人らに申し訳なくなってくるやつね。みんな押しつけてこないのに嫌な顔ひとつせず店内の小さめサイズのもの見せてくれました。

それからエッサウィラの街を囲む城壁の稜堡（大砲が海に向かって設置されてる砦みたいなところ）に行って海を眺めた。

そしたらさっきのビーチのゆったりとしたもやもやきらきらとは全然違う大西洋がそこにはあった！同じ街でこうも違う？今度はクールベの海の絵を連想させた。

それから、エッサウィラの街には何故かセネガル人が多い。西アフリカもフランス語だから、モロッコは移住しやすいというのも理由のひとつかな。昨日のバスの横の人もセネガル人だったし、街の至る所で派手な柄の服を着て髪をドレッドヘアにしたセネガル人がまた少し違うデザインのものを売ってたりする。そしてわたしがそんなセネガル人から買って感激したのが、このコーヒー！昨日たまたま自転車で通りがかってたのを買って、今日また偶然会えた！ただのコーヒーじゃなくて、何かしらのスパイスの味がするの。シナモンかなあ。アフリカに2か月いたけれど、わたしはいわゆる定番のルートをまわったにすぎない。エチオピアで会ったイスラエル人は、ガーナに3ヶ月いたと言っていたし、旅の途中で出会う西アフリカの人たちがなんだか魅力的だったので、いつか行きたいな。だってそれこそフランス語が共通語なんだよ？！フランスに根深い思いのあるわたしなら行くべきだわ（笑）アフリカ楽しかったなあ。また来よう。

どうしても総括みたくなってしまう！明日移動だけだから書くことなくなっちゃう！そんな感じで、エッサウィラはモロッコの中でいちばん落ち着く街でした。モロッコ、好きな国のひとつになった。ちなみにわたしの好きな国上位3はインド・フランス・エチオピアでございます。