KANAYOのブログ

旅行のこと

2018.10.12 ① ジンカ

今日は色々ありすぎて何と言えば良いかわからない気持ち。①はアクシデントについてなのでエチオピアのことというよりはわたしという人間とアスマモさんという人間、人種関係ないお話。

まず、昨夜、ジンカのマーケットの後、ハニーワインを飲み、その後ビールを飲んだ(わたしはお酒を控えているため少量)、それがすべての始まりだったと思う。今までは自分が飲みすぎている姿を他人に晒して誰かに迷惑をかけたり誰かの反面教師になっていたと思う。今回はそのことを実感する程度には、お酒を飲みすぎることは本当に良くないことを人から学ぶ機会となった(わたしは少なからず今日のアクシデントは昨夜のお酒が絡んでいると思う、彼がどう思っているかはわからない)。

ひとり旅では、アフリカでバーのような場所に行くことは100%あり得ないが、アスマモさんは毎回ゲストを地元のハニーワイン屋さんに連れて行って楽しんでもらうと言う。ハニーワインはとても美味しいし、エチオピアのバーの様子を知れたことは良かった。アフリカンミュージックを楽しんでいる若者がたくさん。どこの国も音楽を楽しみながら踊り、酒を飲むのは共通しているね。

ただ、ちょっと彼が飲みすぎているんじゃないかなあと感じていた。22時くらいにわたしは就寝したけど、その後彼は再びひとりでビールを飲みに行ったという。そこで、友人から今日バイクを借りてムルシまで行くことを決めたとのこと。酔っているときに下す判断は大抵が間違っている。

朝5時、バイクでムルシまで行くと起こされる。②でムルシについては書くので、ここでは一旦省略。

ムルシからの帰り道、ガソリンが切れてストップ。ガソリンを満タンにしてから出発することはレンタカーをするときに当たり前のことだし、まずわたしはその辺シビアに、彼のミステイクだと思った(でもこれからは、確認を怠らないようにする)。まだこの時は、This is adventure!とか言われていたが、(いや、adventureなんかじゃなく、ただのミスでしょ)とプチイライラ。その後、誰かに連絡して、ガソリンをここまで持って来てもらうという計画。1時間くらい待ったところで、彼の友達のツアー会社の車が通りがかって、わたしを中に乗せて、車の後ろにバイクを紐でつなぎ、そこにアスマモさんがまたがり、ジンカへ戻ることに。そもそも二輪車を紐で繋いで運ぶなんて可能なのか?と思うだろう、窓の後ろを見たらそれをしているアスマモさんがいて、走り出した次の瞬間には転倒していた。横に転倒してから、首から上がグンッてなっていたので、本当に本当に怖かった。こうやって人は死ぬんだ。幸いなことにアスマモさんは軽傷、ただ、バイクの頭部が損傷した。

わたしの正直な心の声(うわー。これ弁償の費用どうなる?)30万くらい吹き飛び兼ねないのではないか。でもわたしは損傷した時バイクに跨ってさえいない。紐に繋いで運ぼうなんて一言も言ってない。どうなる。どうなる。保険を調べたり修理費を調べたりまったく落ち着くことができなかった。お金を請求されたらどうする。半分払うべきか?そんなわけあるか。でも請求されたら?どうやっても出てくる疑問はお金。お金。お金。これがわたしだ、恋人とのドライブとはわけが違う。恋人なら、そもそもお財布はひとつだから割り勘即決。これは自信ある。でも結局、We are friends.と何度言われても、1日35ドル払っている以上は残念ながらガイドと客なんだよ。わたしは彼の言葉が綺麗事だと感じたらたびたび聞き流している(彼、人生について語り癖があるから毎日なんか語られる)。自分はお金のためにやっていない。というのは本当に思っての発言なのかもしれないが、生業である以上、お金からは逃れられない。そしてまた、その35ドルが、ある種信用を生んでいて、わたしたちの関係性をクリーンなものにしている。もしお金を払わずにやってもらっていたら。下心があるんじゃないかとビクビクすることだろう。そもそもそんなうまい話はないし、そんな話には聞く耳持たずのノーセンキューだ。こちらの立場を下にしないためにも、お金は本当に大事なんだよ。わかってはいたことだけど、運命共同体だから半分払うよ!と言う心意気は無い人間なのがわたしだ。こちらが多数派なのか少数派なのかはわからない。どちらが正しいかもわからない。こんな時はただ、心の声に従うだけである。

実際、わたしも悪いなとはさすがに1ミリも思えなかった。むしろ被害を被ったとさえ思った。

さて、街に戻り、ガソリンを受け取り、またバイクのある場所まで戻った。そしてまた街へ戻り、バイクの持ち主と交渉兼ランチ。街へ戻る際のアスマモさんの言葉「すべてのことはよくなるために起きている。トラストミー。ジャストリラックスアンドエンジョイ。」これはこの人の口癖。うまくいっているときは良い。うまくいっていないときは最悪。わたしはちなみにこの考え方で生きてはいません。すべてのことは良くなるために起こっていない。殺人や震災が起きた時もそう言える?ただわたしたちにできることは少しでも未然に悪いことを防ぐこと、それだけだ。それもせずにただ楽しめ、と言うのは思考停止してるだけでは、と思ってしまいます。あくまでこれはわたしの考え方で、アスマモさんはアスマモさん。わたしはわたし。

ランチタイムはアムハラ語で男2人が話し合っている中で食べた。アスマモさんが何を意図していたかは今となってはもはやわからないけど、わたしの方を向いて、「We share」と聞こえて、聞こえてすぐ、口から、「We⁈」という言葉が出た。わたしはレンタル代以外払う気が全くないのだと、結局長々とここに色々記しても、咄嗟の一言がすべてを明示している。多分目ひん剥いてたと思うな。

そしたら、「No No I just...」となったので、気迫は伝わったんだと思う。その後の交渉で、アスマモさんはとうとう泣いた。新しいバイクを買って、損傷したバイクを引き取るということだ。うーん、なんとも言えん。なんとも言えんけど、これはアスマモさんとバイクの持ち主の問題で、わたしが関与することではない。と冷たい判断を下す。

正直めちゃくちゃ疲れた。心のどこかでなお、半分払わされるんじゃないかと思っている。今日伝えられなくても、明日にでも、明後日にでも。ただ、ずっと主語がIだったから70パーセントは大丈夫かなと思っています。

人を信じることは難しい。そもそも信じるとは何だろう。恋人が自分のことが好きであること、信じている。家族がわたしのことが好きであること、信じている。でももはや恋人は未来の家族だし、家族しか信じるは究極無理なんじゃないか?あとは自分自身の心の声。

これはアフリカだから、とか、エチオピアだから、とかそういう問題じゃなく起きてしまった出来事。だから、エチオピアのことはやっぱり好き。誰が何と前評判書いていようと、イメージが覆った。なんなら今のところ、わたしの愛するインドの次に好きだよ。

そして、アスマモさんと行動することを選んだことを後悔しているか?と聞かれれば、100%Noです。つまるところこれなんだよな。何度か思ってはいるんだよ、7日間はかけすぎだし、245ドルは払い過ぎたなと。でも1人で行く場合には想定していなかった目的地の中に美しいものがたくさんある。個人でもツアーでも見られない景色を見せてくれている。それだけは紛れもない事実だから。

とはいえ、勿論わたしの性格も由来してて、ここでもういいですとはやっぱり言えん!泣

それからわたしが綺麗事・綺麗事と言っているのにはちゃんと理由があって、アスマモさんに隙があるからに他ならない。アスマモさんに限らず、本当にスーパーポジティブや本当にサイコパスなんて実際に見たことがない。言葉だけが空回っている。

昨夜お酒を飲んだ時、病んでるなあって思った。そのような隙をわたしに見せるのはWe are friends. だからなんだろう。ある種都合の良い言葉だよな。日本人が本当は何を思っているかわからない。彼らは直接教えてくれない。有名になりたくなんてない。リッチになりたくなんてない。とにかく、サムシングネガティブな発言が目立つ。この人は迷っている。誰かのブログに書かれることであなたの仕事は間違いなく増えているのに、ブログに書かれること自体望んでいないなんて。この人も何だかんだで人のことを信じられてないんだ。今夜はわたしに、この仕事辞めても良いと思う?と聞いてきた。いつでも辞めて良いと思うと答えた。もちろんこれだって無責任な発言。I do not know. まあ彼も、今日の今日で疲れているんだろう。バイクのお金がわたしから貰うお金を優に上回っているから。そういう仕事をしている自分について考え直したくもなるよね。

と、まあそんなところ。もうレンタルバイクは懲り懲り。そもそも値段が高いから最初から望んでない。公共交通機関と、ヒッチハイク(運転手との交渉)のみで残りの5日間は過ごします。

②と③ではこんなエチオピア以外でも起き得るつまんない話は辞めて、民族二本立て!本当に筆舌に尽くしがたいスペシャルな経験してるんだよ、もう、今日は気持ちが追いつかない!