KANAYOのブログ

旅行のこと

2018.12.29〜2019.01.01 エルチャルテン

あけましておめでとうございます!patagoniaのロゴマークにもなっている山、フィッツロイで年越し!パイネで美しい景色を見てからというもの、お手軽に見られる景色を見たときとは全く異なる、わたしにとっては今まで感じたことのない幸福を味わえるトレッキングの虜です。

フィッツロイのある街エルチャルテンは風が強く、お天気も安定せず、空が晴れていてもフィッツロイにだけ雲がかかり全貌を見ることが非常に難しい。フィッツロイがあることだけでエルチャルテンには世界中から人々が集まってきており人々は数日かけてタイミングを見計らいフィッツロイに挑む。

そんな山のある街にわたしは29日から1日まで滞在し、2回ラグーナデロストーレス(フィッツロイを最も近くから臨める湖のある場所)へトレッキングしました。1度目は30日の深夜0時〜午前10時にかけて、2度目は1日の深夜0時〜午後1時にかけて。1度目は練習のようなものだったけど、強風と曇天と霧とで何も見えたものじゃなかった。寒くて寒くてゴール地点には15分いるのが限界でした。30〜31日は前日より風も強く、登っても仕方がないので休息日。ゆっくり全身の疲れを取った。31日〜1日にかけてが本命です。元日の初日の出をフィッツロイで迎えたい!この気持ちを南米に入ってから強く持っていました。風も弱く、天気予報でも午前3時〜午前9時にかけては晴れの予報。パタゴニアの天気は予測不可能だけれど、まったく的外れということはない。一度強風の中登っているだけあって、2度目は寒さも辛さも半減していました。結果として、雲ひとつないとは言わないけれど、本当に本当に美しいフィッツロイを拝むことができました。なんとか見られた。という感じです。何かに感謝したくなった。ありがとう。

初日の出とそれに照らされる山の斜面、なんてなんて美しいのか・・・どちらの方向を見れば良いのかわからず、太陽が赤く燃える数分間、東と西を交互に何度も何度も振り返って見ていた。f:id:pandakopanda728:20190102055205j:imageわたしはこんなに太陽の光を浴びて赤くなる山の斜面を見たことがない。
f:id:pandakopanda728:20190102055210j:image見てわかるように、これは完璧な構図ではない。完璧なそれは、フィッツロイが赤く燃える。わたしが見れているのはフィッツロイの手前の山の斜面が赤くなっている様子です。この時間周辺はフィッツロイは雲に覆われて、太陽に照らされているところを見ることはできなかった。それでもこの感動。美しすぎる光景にわたしは言葉にならない声をあげていた。この後もう少し太陽が高く登った7時頃、全貌を現したフィッツロイを拝むことができました。f:id:pandakopanda728:20190102085630j:image薄い雲がヴェールのようになって写真だとはっきりわからないけれど、最も雲が集まりやすい1番高い尖塔の雲も捌け、憧れのフィッツロイの全貌を確認できた。

快晴の中パキッと見ることは叶わなかったけれど、気ままな雲の流れをただじっと観察し続け、霞がかるフィッツロイが全体像を現した瞬間の神々しさは忘れない。景色はひとつひとつ、見る人によって違うもの。ポストカードで見たものと同じでなくとも、ポストカードにはない幻想さを伴っていたりね。わたしだけの特別なものです。

日本人らしく初日の出を見ることができたことと、フィッツロイという特別な場所で新年を迎えられたこと、心の底から幸せです。2019年もよろしくお願いいたします。f:id:pandakopanda728:20190102085403j:image